2011年11月14日月曜日

本日の読書



久々に経済小説を読もう!っと思って買った本。
しかし、経済小説ではなく、黒木亮さんにしては珍しいエッセイ集のような読み物だった。
ただ、内容は何冊か黒木亮さんの本を読んだ後に読むと面白い裏ネタがあってよかった。
例えば、トップレフトで最後に飛行機事故に合う場面。実は黒木さん本人の実体験らしい。



僕は飛行機がすこぶる怖いので、もしそんな緊急着陸とかそういう事態になったら、アナウンスが入った時点で心臓発作で先に死ねと思う。もし命からがら生きていて、スチュワーデスが非常ドアの開け方の説明なんてしたって絶対に耳に入ってこない。


ただ、周りのおばちゃんと一緒にギャーギャー言うだけ。




さて、この本の中に面白い一節があったので紹介する。

国際経済小説は経済や人間ドラマだけではなく、まるで現地でその国の匂いを嗅いでいる気分にさせてくれる、最も手っ取り早い海外旅行だ。



黒木氏もよく経済小説を読まれるそうで、この本にも沢山関連本の紹介がある。それらの本を読んで、是非僕もいろんな国に行きたいと思った。その中でも一冊、目から鱗級のマンモス書籍を知った。



アマゾンの紹介は以下のとおり:
外国の風土・社会・人情を知るにはその地を舞台にしたミステリを読むのが最良の方法である。本書はアジア、アフリカ、旧ソ連、旧東欧、中近東、中南米の120カ国をカバー。最新情報によって各国事情を紹介し、各々の国を舞台にした日本・海外のミステリと冒険小説六二六冊を取り上げた。



つまり、この本は各国へのゲートウェイとなる一冊なのだ。例えば、最近僕はトルコについてものすごく興味が出てきたのだが、その国の人柄だとか、気候だとか、街並みだとか、もちろんググッて画像を見ることもできるが、細部をもっと知りたい時にはこのマンモス書籍と一緒にセットってのが一番楽しいだろう。





何が面白いのかというと、例えば世界のどこかに転勤に行くことがあれば、まったくその街に対して知らないよりも、小説やら地図やら画像やらで最初に印象を自分の頭の中に植えつけておくことで、その街に対して初めてなのに初めての感じがしない!!という恋のはじまりに似た体験をすることができる。
もっと細部までっていう人ならGoogle Mapでどこまでも掘り下げればいい。いや、これも案外面白い。


僕の意見:
文字からまず入り、ぼんやりとした平面図を作る。そこから脳内で色彩を与えて、関連情報で立体化し、より現実に近づけていく。この作業が脳内トリップの醍醐味なのだわ。



っで、黒木氏が言う「手っ取り早い海外旅行」だけにとどまるのも勿体無い。
忘れちゃいけないこと、それはこの行為自体が妄想だということ。脳内でイッた気になるだけ。
これをもっと展開して時空間を曲げてしまう荒業くらいやってのけちゃおうぜ!!


こうなると、この本の読書感想ではなくなってしまうが、簡単にさらっと言ってしまう。
歴史小説を読めば、ドラえもん要らず、自分の脳内タイムマシーンで好きな時代にいける。
もちろん、一冊目二冊目なんてのは、周辺知識が足りなさ過ぎてまったく旅行した気分になんかなれない。
だから、小学生向けに出されているマンガでわかる歴史なんてのを読む。

例えばこんなん。



子供向けに書かれた本で最初にならすのが大切。
確か司馬遼太郎氏も菜の花の沖を書くとき、潮の流れ、船の構造、それら知識を得るためにまずは子供向けの本から読んだとエッセイで書いていた。


こうやって時空を超えた旅を有意義に過ごせるかどうか、それはすべて今まで蓄積してきた知識に頼らなくてはいけない。
最初のうちは単色で味気ない旅になるかもしれないけど、だんだんと色彩を帯びて、素晴らしい風景を描くことができるようになる。

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