2011年11月3日木曜日

本日の読書




大地の子を読み終えた。全4巻で、なかなかの読み応えだった。

この本を読むことで

中国の残留孤児について知ることができた。→日本の残留孤児に対する酷さを知った。→本当の戦争の犠牲者とは彼らということ。

毛沢東の政策と、その後の文化大革命について深く知ることができた。

インテリの下放について知れた。酷すぎて驚愕。

当時の中国人の状況、日本人に抱いている感情を知れた。

中国政治の一部分を垣間見れることができた。

時代の変化と今の中国人の考え方、働き方との因果関係が少しだけわかった気がする。

中国人の言う、日中友好、非友好的なる言葉の本質的な違いがあることを知った。



物語として面白いのはもちろんのこと、ものすごく勉強になった。中国に留学したわりに、中国について知らないこと、勉強不足だったことを再確認させられた。

(自分に対してのメモ)
最近読んでいるローマ人の物語とは少し異質なもので、強いて比べれば、ローマ人の物語は国家そのものの変化を描いた小説である。それに比べて、大地の子は国家の変化によって生み出された弊害をがっつりと表現した作品だった。ローマ人の物語では、戦争の是非を国家からの目線で捉えているのに対し、大地の子は戦争の是非をその犠牲者に求めている。つまり、マクロの角度かミクロの角度か。マクロの角度から戦争というものを議論すると、その是非は本当に判断が難しい。歴史という大きな流れから戦争とは必然的なものに見えるし、日本のように戦争をただ拒否するだけでは本当に戦争を起こさずにことを運ぶことはできないようにも感じる。国家間の外交上の戦略から、アクティブな核兵器保有のような戦略まで使うべきかどうか。僕にはまったく想像がつかないけど、実際戦争を起こさないための戦略的な兵器の保有は認めてもいいんじゃないかな。っとあまりにもかけ離れた内容になった。

国も違い、ジャンルも違う小説を比較すること自体意味が無いけど、僕的に脳内の整理をするために比較してみた。

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