2011年11月8日火曜日

マカオ一日目。

11月7日の夜にマカオ空港に到着した。

着いて最初にしたことは、お金をATMから引き出すこと。近くにHSBCのATMがあったので香港ドル(マカオでも香港ドルが使えて、使い勝手もいいため)で引き出そうと思ったのだが、前の人がいくらたっても退こうとしない。仕方ないので、まずどのバスで僕らのホテルに向かえるのかを聞きに近くのホテル斡旋業者の方に目星をつけた。近づいてびっくり、顔がウルムチかハーフか、いかにも北京語は通じないだろうと思われたが、とりあえず試すと普通に流暢に僕の質問に答えてくれた。しかも親切に。ついでにATMもHSBC以外にもあることを聞き出し、お金を下ろしに行く。まずは1100香港ドル下ろした。しかし、ここで僕はあっと気づいたことがあった。中国でバスに乗るためには予め小さい額のお金を準備しておかなければならない。そこで、まわりのホテル斡旋の人にお金を崩してくれと頼み回ってみた。案の定、細いお金はない。の一点張りだったが、思ったより態度は悪くなかった。いや、逆にみんな結構親切で、あっちに行ってみろとか言ってくれたりもした。もし、これを天津でやってたら、ストレスが貯まるわ、換金はできないわで踏んだり蹴ったりだっただろう。っということで、しかたがないのでタクシーでホテルまで移動することにした。タクシーのおっさんの北京語も少し訛っていたけどまったく許容範囲で、四川のタクシーがまったく北京語喋れなかったことを思うとあまりにも幸先の良いスタートだった。タクシーの値段は100香港ドル(約1000円、つまり香港ドルに10倍すればいいくらい。)だった。しかし、実際のメーターの価格は70香港ドルで、なにやら荷物で30香港ドルと言ってる。少しイラっとし、ここで錦の御旗を掲げて聖戦するかどうか迷ったが、確かガイドブックにスーツケースを入れた時は別途要求されるという項目がちらっと記憶をよぎったので、どっちが錦を担いでるのかわからない状態になったら非常にバツが悪いのでやめた。こんなところが、僕の肝っ玉の小ささだが、たかが300円程度で変な悩みを持ったことにまた腹が立った。

ホテルについてまずチェックインをした。その時に、今まで英語頑張ってきたんだから中国語は使わずに英語でやろう!っと変な気合でチェックインに臨んだ。相手はまたもハーフっぽい人で英語も非常に流暢だった。思ったよりスムーズにチェックインが進み、もうすぐ手続きが終わりになった時に、突然中国語にスイッチしてみてっと親父に言われた。どういうリアクションをするのか面白そうなのでそれに答えてやってみると、めちゃくちゃうまい中国語で引き続き何事もなかったかのように手続きを進めていかれた。最後にデポジットのところでまた英語にスイッチされ、500香港ドルを渡して終了。タクシーとデポジットで残り500香港ドルになった。こんだけあれば天津なら飲み食い全然OKだが、こっちはマカオだったので無理だろうと思い、もう一度お金を引き出す。

部屋についてすぐに散歩に出ることにした。僕の父は腰が悪く、ウルトラマンの3分制限さながらで、散歩の距離もあまり長くなかったけど、とりあえずマカオについて肌で感じようとした。そこで見たマカオはすごい煌びやかで、大きなホテルが雨後の筍のごとくマカオを飾っていた。それを見ていると、まるで異世界にでも飛んできたみたいで、現実と幻想をどこで線引きしたらいいのかわからなくなる。その境界線を鈍らせる要因としてマカオのカジノがあるんだろな。そこに入っていく人たちは興奮と期待とで顔を紅潮させ、元手を何倍にするかの妄想で忙がしそうだった。僕もその熱気に引きこまれ、親父と共にカジノに入ってみることにした。僕はまったくカジノに興味もなければ、憧れもなかったので冷めた目でみていたが、そこにいる人達の異様さには惹かれた。まっこと一瞬の出来事で自分の掛金が倍になる。そんなこんなを考えていると、親父の腰のブザーが鳴った。そして時間を見るともう既に22時を回っていた。

腹が減ってきたので腹ごしらえをすることにした。おやじの腰が悲鳴を上げているみたいなので近くの中華料理の店に入ってびっくり。あまりの値段の高さに目が点になった。普通というか、まずい山西料理がやけに高い。ただのラーメンみたいなのが50香港ドルを超える。こんな糞ラーメン5元でぶーぶーいってた僕としては、食べられるはずがない。しかし、もう腹の減り具合も頂点に達していたので、しかたなく刀削麺を注文。親父も一本35香港ドルする燕京ビールを頼み、ささやかだけど糞高い晩飯を食べた。味は再度申し上げるがまずい。これなら南開大学の食堂のほうが100倍うまくて、20分の1の価格だ。このひとことだけでも一気にマカオに対する熱が冷めた。僕は基本的にコストパフォーマンスを重視するので、マカオは疎か香港もダメだろうと連想した。こうやってグチグチ言いながら親父と深センにかけるしかないで!としゃべりながら部屋に帰って寝た。

反省点:
こうやって自分で自分のマカオでの行動を見直すと、よくわかったことがある。それは、事前に情報をしっかりと集めて予定を立てていなかったことだ。これでは高い店に行き着くのも仕方ない。
しかし、調べてみても特にコストパフォーマンスが際立っているところはない。

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