2011年11月30日水曜日

孫子兵法を読んでみた。


「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」などの名言で知られる『孫子』。春秋時代の孫武が著わし、二千年以上も読み継がれた名高い古典は世界最古の兵法書として、また人間界の鋭い洞察の書として親しまれ、今日もなお組織の統率法や人間心理の綾を読みとるうえで必携とされている。本書は、従来の宋時代のテキストより千年以上も古い前漢武帝時代の竹簡文に基づく精密な唯一の解説である。

孫子兵法を読んだ。

中国に留学している時、原文と現代中国語訳で読んだことがあったので今回は日本語での挑戦。

読んでみても、なんで日本で孫子兵法がこんなにも持て囃されているのかよくわからなかった。

正確に言うと、なぜビジネスの世界でそれが持て囃されていたのかという理由がわからないという意味。


僕の中で孫子兵法のエッセンスを抜き出すと次の3点になる。

1、できるだけ情報を集めろ。

2、情報をうまく使え。

3、相手にペースを握らせず、自分のペースに持ち込め。

全くもって現代でも通じるポイントだ。

でも、現代では情報を集めるのは簡単になったし、情報をうまく使う、ペースの主導権というのは経験や天賦の才能に負う部分が大きいと思われる。

っということは、現代で必要になる技術は如何にして情報を選択し、分析して活用するか。

確かに、あの時代であれだけの体系立てた書物はなかった様なのですごいというしかない。


だけど、やっぱりイマイチよくわからない。

どうやればその技術を身につけられるのか。

ので、他の本もあわせて読むことにした。


敵に勝つだけではなく究極には己に勝つこと卓越した戦略家的素質と隠者的性格を合わせもつ孫武と、復讐に憑かれた伍子胥。骨肉相食む戦乱の諸王、将軍、刺客等の人間群像を独自の解釈で鮮やかに甦らせる。

この本は孫子兵法の作者と言われている孫武の人生を描いた作品だ。

この小説の作者がいきいきと孫武の特徴を描くので、かなり楽しく読めた。

孫子兵法が書かれた理由、孫武は実は争いごとが嫌いだったということ、伍子胥や呉王との関係、周辺の列国、時代背景等が詳細に書かれているので、あたかもあの時代に入り込んだような気持ちになった。

そして、僕としては下巻の孫臏編のほうが面白く読めた。


「兵法家と兵学者は違う」孫武の時代から約150年後、後孫にあたる孫臏は龐涓の影響で兵法のおもしろさに目覚めた。やがて魏につかえ大将軍となった龐涓を訪ねた孫臏だが、その才能に嫉妬し恐れた龐涓の残酷なたくらみに嵌ってしまう。かつての友への復讐と兵法家としての意地を賭けた最後の戦いが始まる。

孫臏は初め外で狩りをして過ごすのが好きだった。そこからアマゾンの解説でも書かれているが、龐涓に出会い、先祖が書いた孫子兵法を読んで読書に目覚める。

僕がなぜ下巻の方に惹かれたかと考えたところ、彼の生き方の中にその技術を習得する方法が書かれているように思えたからである。

そして、孫臏と龐涓との両者を描いていることによって、より鮮明に技を習得するために適した心理状態を知ることができた。

ここで言った心理状態はすべての場面、技術、学問において共通して大切だ。

そしてその心理状態が、両者の学ぶ目的を決定し、物の見方を変えていく。



もし興味があれば孫子兵法だけではなく、小説の孫子も合わせて読むことをお勧めしたい。



さて、話は変わってこれを読んだ後、僕は現代にどのように、しかもビジネスの場面でどうやって生かせるのかを考えてみた。

っで、昨日の夜ビールを飲みながら布団に寝っ転がって妄想を繰り広げた。

でも、どの場面か、という具体的な場面がよく浮かんでこない。

いろいろ考えた挙句、考えついたのが口喧嘩についてだった。

我ながらアホな展開やと思わざる得ないが、口喧嘩と言っても千差万別。

ただ憎悪だけが先行した口喧嘩もあれば、相手に自分の意向を伝え、相手を動かすための口喧嘩。

前者は普通の口喧嘩。

後者は口喧嘩というより交渉と言ったほうがいいかもしれない。

なぜ口喧嘩を考えついたかというと、孫子兵法を自体が戦争を扱って書いたものだから、それに一番近い形で、しかも僕が実際体験したことじゃないと、よくわからんまんまやと考えたから。

でも、口喧嘩の2つの違いも戦争でも同じなような気がする。(昔の戦争では)

まずひとつが、復讐や憎悪による戦争。

もう一つが、ある目的のための戦争。

現代ではさすがにひとつめの戦争はなさそうなのだけど・・・・どうだろう。

っとこんな感じに僕は頭の中で展開していった。






では、話を口喧嘩に戻す。

所謂、普通の口喧嘩。

僕は平和主義だし、争いごとには関わりたくないけど、孫子兵法を少しわかった気になるために、そこらへんの飲み屋で口喧嘩してくる・・・ほど勇気はないので妄想する。

まず、口喧嘩での勝利とはなんなのか。

相手をコテンパンに言い負かして、プライドをギタギタにすることなのだろうか。

もちろん、日本人はお互いに気を使いあう民族だし、いい大人がそんなことのために時間を使うなんて相当なことがない限り滅多にないだろう。

そこまで考えて、僕はあることを思い出した。

それは、以前中国で口喧嘩というか、そんなものをタクシーの運転手に吹っかけられたこと。

いや、僕だけじゃなくて日本人の留学生なら誰でも同じような経験があると思う。

そう。日本の侵略問題がその時の論点だった。

タクシーの運転手は日本の侵略問題についてどう思ってる?っと聞いてきた。

こういう時の運転手は2タイプいる。

ひとつは、ただ日本人がどういうふうにその時のことを考えているか知りたい好奇心だけのおっさん。

もう一つは、日本人が昔した侵略問題を手に振りかざして、説教をするタイプ。

どっちが多いかはわからないが、両方共結局のところ面倒くさい。

僕は最初の1年間、この問題がよくわからず、ただ説教されるだけ、頷くだけを貫いていた。でも、毎度毎度のことのように聞かれるとイライラしてくる。


俺は日本人だが、その時代に生きてもいなければ、興味すらねーんだ!
しかも、こっちは金払ってタクシーで移動して、なんでお前の話になんか付き合わなくちゃいけないんだ。逆に時給払え!!


だから、僕は知識武装してタクシーの運転手と戦うことにした。

その時に孫子兵法を読んでいれば、こんなバカな行動は取らなかっただろう。

僕は、インターネットで日本の侵略問題について調べた。

そして、その中でまだ歴史的に証明されていない部分、相手が認識していることが事実と違う部分を洗い出した。それ以外にも、中国とスーダンの問題。彼らは戦争を批判しているのに、中国がいましていることは間接的に戦争に関与しているんだぜ!っという情報等を揃えて、中国語の表現を考えて・・・・

そして、決戦を挑みにいざタクシーへ!

いつもとは違い、相手の穴を探し、準備した武器を有効に使えるタイミングを探った。

そして、相手のおっさんも僕が聞き役に徹していると見るや、感情を込めて唾をボンネットに飛び越えん勢いで喋り立てる。

そして、ここだ!っと思うポイントで相手のおっさんの話を遮り、僕の武器を振りかざした。

そして、相手の今まで思っていた歴史観の問題点、論理の欠如、推理の幼稚さ、果ては中国の今抱えている問題にまで突っ込んで斬りかかった。

おっさんはタコのように真っ赤になって、怒鳴りだし、唾も僕の顔に噴射させてきた。

このおっさんの先祖はタコやったと、今飛んできたのも唾やなくて墨やと、変な攻撃で脳内を荒らされた。

おっさんは僕が調べてきた内容について大いに不満で、まったく根拠がないということを言っている。

っで僕は運ちゃんが言っていることも別段根拠はないし、それ以上に他の問題でいろいろと中国を攻撃してやった。その上で、運ちゃんという社会的な弱者がなにを言っているんだというような意味合いの言葉も投げてやった。

ここまで来ると、なんて性格の悪いやつだ!根性が腐っとる!っと思われるかもしれない。

しかし、当時の僕はずっと日本人を馬鹿にされてきた怒りで冷静にモノは見れなくなっていたし、何よりも日本人だって反撃するんやぞ!っというところをたまには見せないといけないっと考えていた。

もちろん、今ではそんな面倒くさいこと真っ平御免だし、なにより争いごとが嫌いだ。

おっさんは既にかなりヒートアップし、ハンドルをガンガン殴り、プライドと尊厳を一元の価値もないくらいに言われたので、既に話ではなくて、すべてが罵倒に変わっていた。




こりゃー困った。

僕としては、子犬のように運転手がシュンっとなる姿が見たかったのであって、逆上されて今にも殴りかかられそうな状態に自分の身を置くなんて考えてなかった。

幸い、すぐに目的地についたので無傷で済んだ。

僕も懲りずに、何度かこれと同じことを他のタクシーの運転手に仕掛けたことがあったけど、何度かやるとだんだんと面倒くさくなってきた。

いや、何よりもいつ攻撃されるかわからん!っという恐怖があった。

一応、口喧嘩的には僕のほうに分があったようで、大いにタクシーの運転手をコテンパンにやってやったと思った。

一度目は確かに、怖かったけど、見返してやった!っという自己満足があった。

でも、何度かバトルごとに、だんだんと味気なくなってきたし、なによりも怖い。

そして、僕は面倒くさいし、もうやめよーっと思って以後やらなくなった。


このバトルを孫武のように僕は評価してみたい。

まず、勝利の意味が不明確すぎる。

おっさんのプライドをボロボロにして何の意味があったのか?
この勝利が何をもたらすのか?

自己満足のために相当無駄な労力、時間を使い、危険もかなり背負った。(いつ殴られるかという恐怖もあった。)

100点で採点すると3点くらい。

メリット:
自己満足。
日本人としての尊厳。

デメリット:
面倒くさい。
時間の無駄。
危険。
タクシーの運ちゃんは二度と日本のことを好きになることはない。


そして、日本人としての尊厳っていうメリットもかなり不明確。
これを機に運ちゃんが日本人を認める、っという考えに行き着くわけがない。だから、結局これも、自己の中での尊厳を保てたに過ぎない。ってことは、自己満。


こうやって考えると、最初に提起した勝利とは?の問題で考えた勝利は全然ありがたくない勝利だということがわかった。


こうやって、タクシーの運転手と喋ることすら面倒くさくなっていたのだけど、ある時からまた話すようになった。

そして、この時はもう既に知識武装でやっつける!っという考えではなくなっていて、お互い尊重しあって、誤解を解いていく。っという目的を持って問題を話すようにした。

そうすると、運ちゃんも大満足で、日本人にもええやつおるんやな!みたいになった。

あの年代(40代くらい)は結構その問題に敏感で、日本人は最悪な民族!っと今だに思い込んでいる人もいる。それを少しでも変えていくという目的をもって話す。

こうすることによって、最初の喧嘩よりも非常に後味のよい喧嘩ができた。

そうやった後なら、いろいろ有益な話も聞けるし、憎悪も残らない。

もちろん、僕はただ媚を売っていたわけでもなくて、自分の意見をはっきりと言ったし、相手のプライドを傷つけるようなことはいわなかったし、相手の話にはしっかりと耳を傾けて理解を表した。

実際、こうやったほうが日本人はちゃんと中国のことを考えている!っという印象を持たせ、今までの日本人に対する怒りも冷ませられるんじゃないだろうか。

孫子兵法だと、ボッコボッコにできるように周到に準備すると書いてあるけど、あれは戦争。

僕がしてたのは、コミニケーションなので、何が優劣なのかの判断は自ずと変わる。

こうやって考えると、今なら何がベストの言い方で、目的は何がいいんだろう??

いや、あれはコミニケーションなんだから、両方共勝利、つまりWNWINの流れに持っていけるのが本当のコミニケーション上手やな!


なんてことをビール飲んで考えてた。

2011年11月27日日曜日

高尾山に行ってきた。

 25日に高尾山に紅葉を見に行った。
でも、めっちゃ残念なことに、この日携帯がバグって電源がつかない状態だった。
だから、わざわざデジカメを持って行った。
使い方が携帯みたいに慣れてなかったから、全然好きな風に撮れなかった。
それでも、紅葉が綺麗で、初めての山登りしちゃいました。これで晴れて山登りビギナー。
これからはBBQとかそんなアウトドア上級編にも挑戦したい!!




2011年11月23日水曜日

ベランダから撮ってみた。





















散歩の途中で撮るのが醍醐味なんだけど、とりあえず一日一枚撮りたいのでベランダからパシャリ。

スマホでも明るさを絞ることが可能だから、それを乱用していくぜ!


っで、明るさをかなり絞ると建物が真っ黒になって、空の色だけが鮮明に映る。


雲が川のように枝分かれして、この流れがどこまで続いてるのか不思議だ。

さーって本を読みに出かけよう。

スマフォトで趣味プラス!

先日も投稿した通り、僕には趣味らしい趣味がない。

っで、始めたのが散歩。そしてグルメウォーカーだ。

グルメウォーカーとは名ばかりで、実際のところ一度ドイツビールの専門店に入ったことがあるだけだ。

その時も、大ジョッキが1800円もして、目ン玉と股間が同時に飛び出しそうになったが、ええ経験やと思って財布を痛めつけてやった。

結局、店を出たときは半べそかいて、いつも通り円と元とで使ったお金を勘定して、うまい棒180本食べれたと、ソーセージも食べちゃったから260本だったと、うまい棒算までやった。

でも、こうやってブログに書けただけでも二次的に美味しかったと自分に言い聞かせてる。


っで、そのグルメウォーカーの過程で新しい趣味というか、行動を取るようになった。

それがスマフォで写真を取ること。


僕は写真を撮ることが元来すごく苦手というか、カメラを持っててもシャッターチャンスなんて完全スルーで、目の前の出来事に良い意味で全力投球してる。っと言えば聞こえはいいが、要するによく忘れる。

だから、今までは友達が写真をパシャパシャ撮ってて、いいなーとは思ったけど、カメラを買ってまでしたいなーとは思ったことがなかった。

正直に言うと、僕も写真に少し憧れがあった。

ただ、その憧れも、うまい棒算の前では意味をなさなかったのだ。


だが最近面白い事を思いついた。

スマホでええ写真を、しかも高性能カメラで撮るくらいええ写真撮るの面白そうやん!

はい。まったく写真を知らないド素人の発想なのだが、これがなかなか股間を熱くする。

スマホの写真だって、悪くない!っと思った矢先に、どっかのニュースでスマフォトの記事があった。


おお!!すげぇえっ!


っということで、僕も自分の中だけじゃなくて、どんどんブログとかでアップするぞ!!

っと単純な僕は直ぐに実行に移す。


ちなみに、僕はスマホで撮った写真を直ぐにPicasaに転送されるようにしている。

これが、すこぶる使いやすい。

ブログにアップしようと思えば、写真の欄からPicasaに飛べばいいだけなんて・・・時代はGoogleだと感じずにはいられない。



No1:袋の雨

池袋で日本人3人と中国人3人で飲んだ時に撮った一枚。
No2:黒い昼
黒い太陽なんてネーミングにしたかったけど
氣志團にさき越された。海浜幕張で撮った。


























No.3:影と大地

読書指針。何を読めばいいのか?

日本は幸運なことか、不幸なことかわからないが、一生を費やしても読み終わることができないほど本が溢れている。

もちろん、その中には読んでも全く意味が無い本(っというかこれが大部分なのだろう)も当然のように溢れている。

経済学上の言葉でOpportunity Cost(機会費用)というのがある。

掻い摘んで説明すると、一つのものを得るために、他の選択肢を犠牲にしなくてはならないという意味。

時間も大切な資源。

選んだ本を読むための時間は他に費やすこともできた。

つまり、本を読むという行為は自分の時間を使った投資なのである。

それなら、できるだけ自分にあった良書を選択したい。



前置きはこれくらいで♪

んで、僕はというと最近他のブログを参考にして本を読むようにしてる。

そのサイトの名前は読書猿


その中で「古典を勧める大人は無責任だ」という投稿を今日読んだ。


この方が投稿している記事は非常に面白いので、是非読んでみてほしい。

MBAの本棚やのに、ビジネス本を全然レビューしてない。。汗


2011年11月20日日曜日

グローバルマネーから見る中国の不動産

以下は僕の脳内妄想を文章化したもので、まったく根拠とかない。
ただの、遊びなのでよろしく。


各国のマネーの流れがどうなってるのか?
世界的なマネーの動きを観察することによって、僕の大好きな新興国がどうなってるのか知る。

マネーの大きな流れとしては、もちろんギリシャ国債からイタリアの財政危機と一番ホットな情報を扱うべきなのだろう。だけど、僕はその二国の現状がどうとかよりも、それによって新興国がどのような影響を受けるのかが知りたい。そんな好奇の目を持って、この度のヨーロッパの危機が中国の不動産バブルにどんなボディーブローをぶち込んだのか考察する。



まず、欧州の財務危機により更なるリスクを回避するため「ドル・キャリートレード」*1で新興国に流れていたマネーが一斉に引き上げる。マネーは人間で言うところの血液だ。もし、国の血液が滞れば正常な経済活動が不可能になる。これはつまり、新興国で成長の鈍化が見られるようになる。
もうひとつ大きな問題は、BRICsすべての対外与信残高のうち5割から8割を欧州系の金融機関が占めているという点。

この状態を噛み砕いて説明すると、脳梗塞でやべーのに、まだジャンクフード食ってメタボるのかというような感じ。


さて、中国に焦点を当ててみたい。


中国の最大の輸出先である欧州諸国が財政健全化、つまりムダを省こう!ってことになれば、需要の減少となる。また、欧州の金融機関の自己資本比率が向上すると、ボコボコになった銀行が他の国への投資なんて考えられるはずがなくなるので、中国への資金流入も減る。アメリカの米国もリーマンの後遺症で依然ダメ。中国の先行きがかなり不透明だ。




中国国内の情勢では、膨らむ地方政府の財務GDP比が6割に接近。
リーマン・ショックの時に中国は大々的にインフラ工事をやった。それによって、でっかい借金を作った中国だが、その時の借金を返済する時が来た。償還は11年と12年の合計で4割超を占めている。*2  これ以外にも、中国のインフレが止まらない。基準となる預金金利*3(1年)の3.5%よりも高い物価上昇率によって、実質銀行にお金預けといたら下がるやん!って状態だ。



次は、もう少しミクロな角度から中国を考える。中国の不動産の状況がどうなるか、それを知るにはコマツの決算短信を見ればいいと僕は考えた。コマツの重機を使ってインフラを整えていた中国。今まではずっと右肩上がりだったコマツだが、今季に入って売上が減少した。

コマツの2011年4月から9月までの決算短信

定性分析p4にある中国の欄にこう書かれている。

中国では、政府による金融引き締め政策が影響し、土木建設分野を中心に需要が減少したため、売上げは 前年同期を下回りました。


ほぉ。
やっぱり、中国の建設需要が下がってきているみたいだ。
っということは、建設需要が下がれば、今まで地方政府の大きな収入源だった土地開発が進まなくなる。つまり、地方政府の損益計算書も不動産バブルの先行きには欠かせない判断材料となる。



でも待てよ。
新たな建設が少なくなる→既存の建物に資金が流入する→不動産価格の高騰
にはならないのか?っと疑問に思った。

だが、中国の不動産価格は一般庶民には既に手が出ない域になっていると言われている。
そして、今不動産価格を押し上げている要因は異常な投資によるものなのだ。
では投資家は新たな建設が少なくなるという事態をどのように観察するだろうか?
単純に投資するほどの価値がなくなってしまった。だけで考えるだろうか。
僕は、この事態が深刻になれば地方政府の暴走が始まると思っている。

不動産価値が急激に下がれば、銀行のデベロッパーに対する貸し剥がしが始まる。
もしデベロッパーや建設会社が払えない事態になればデフォルトを起こす。
銀行は地方政府に泣きつくが、あの手この手で無視し、幾つかの銀行は潰す。

っとこんな構図になるような気がしてならない。

しかも、超ピッチで立てられた建物ばかりなので、おからばっかり。


っでもっとすごいのはこの後。

不動産バブルが弾ければ、今までの経済成長率を維持することはできなくなる。

失業率がガンガン上がるし、不動産価格の下落によって銀行の更なる不良債権が増える。

政府に対しての不満が国民の中で顕著に現れてくる。(物価上昇も相俟って


今まで中国の政治が安定していたのはすべて経済成長のおかげ。
その旨味が消えた瞬間、今まで我慢していたものが吹き出す。
そうなると・・・どういう事態が起こるんだろう。



あーまた関連資料でも読んで脳内妄想を繰り広げよっと。




2011年11月19日土曜日

便利な英語ツール。

英語を勉強する方法を常に模索してる。

僕はどうも飽き性なので、語学の勉強には不向きだなっと最近よく思うけど、工夫次第でマンネリを打破することができる。

実際、脳に情報を叩きこむ作業で、無味無臭無色な暗記ほどつまらんことはない。

ある程度のインパクトを与えて脳に効率的に情報をインプットさせる的なノウハウ本は巷にアホみたいに溢れている。

でも、結局のところ単語なんて何度も何度も繰り返してやる以外に方法はないって僕は思う。

でも、その何度も何度もどうやって繰り返すのかってのが重要で、ひたすらペンを走らて、単語を紙の上に敷き詰めるなんて狂人的行為は常人の僕には向かない。やったとしても5分で飽きるし、続かない。

だから、僕は面白そうな文章を読むことにしている。

例えばVOAとか、BBCニュースとか、比較的自分に合いそうなニュースを選ぶ。(一橋の語学学習サイト紹介ページ

そんな時に決まって出てくる知らない単語達。

出てくるたびに、面白そうな文章が読めなくてイライラする。

そこでなんかええ方法ないかな?っと思って調べてみると、いいのありますやん!!

僕が見つけたのはWEBLIOのクローム拡張機能。参照

あまりに便利すぎて、英語勉強するのが楽しくなっちゃう!!

わからない単語の上にマウスのカーソルを合わせると・・・あらびっくり、意味が出てくる。

もちろん、意味が出てくるだけじゃなくて、詳しくボタンを押すとWEBLIOのページに飛んでくれる。

わざわざスペルを撃ちこまなくていいってのがイカス!!


しかも辞書登録なる機能まであるっぽい!!なんて便利なんだ!!


ところで、昔から先生や親にたくさん辞書を引きなさい!しかも紙ベースのやつを!っと言われてきた。

そして、電子辞書を使うのはよくない!的なことを言う方もいた。

辞書をたくさん引きなさい!ってのは理解できるが、電子辞書はだめってのが昔からよくわからんかった。っで今もよくわからん。

ウル覚えで誰が言ってたのか忘れたけど、紙ベースだと次に引くのが面倒くさいから覚えられる。という話だった。

面倒くさいから覚えられるなら、苦労はいらん!!
それができるなら、もっと面倒くさく逆さまに辞書でも調べてやるわ!!
っと今になって思う。

っで、突然変な話になったけど、僕が言いたいのはこんな楽して英語の勉強になるわけないやん。っていう人がいると思うので、その前にこの例を持ってきて説得の準備をしている。

今の時代、電子辞書ならなんとなく許容範囲やわっていう人も多くなってきたけど、WEBLIOでとことん楽しようとする輩には賛同なんてできんぞ!ってのもいるかもしれない。

だけど、僕は思う。

辞書を調べるのが面倒くさくて英文を読まないより、楽して英文読むほうが勉強になる!!


この方法で英文を読んでいて、気になった単語はメモでもすればいいし、単語帳に登録して繰り返し見ればいい。

何度か見ている内に、あーーこれ何回か見たことあるわ!!ってなると思う。

そうなれば、そこでメモして、長期記憶にするよう努力すればいい。

できなくてもいい。無理して嫌いになるくらいなら、メモすらもしなくていい!

大いに楽して、英文を読む習慣をまず作る。

それでええと僕は思う。

あとは、自分にあう方法を見つければいいんですわん。

最近の過ごし方。

相変わらず本を読んだり、英語を勉強したりして過ごしている。

趣味といえば本くらいしか思いつかなかったけど、僕の大親友に趣味がないので悩んでいるっと相談してみると、散歩をお勧めしてくれた。

僕は用がない限りコーヒーショップ以外、外に出ることがないのでこれはすごく魅力的だし、健康的にもいいし、歩くことは好きだし、っで即日趣味に追加。

だから、最近は目的もなく電車に乗ってよく知らない駅に降りて散策することにしている。

これがなかなか面白くて、僕にかなりマッチした趣味だと再確認した。

散歩だけでもいいのだけど、せっかく新しい場所に来たんだから美味しそうな店で飯でも食っていくか!って相乗的に楽しくなる。



ローマ人の物語で塩野七生さんの文章が好きだと知って他の本も読んでみた。



ここにイタリアで飲むワインについて書いていた。
僕もイタリアでワイン飲みたい!!っと思ったけど、実はそこまでイタリアに興味がないし、なによりそこに行くお金なんてあるわけない。でも、ワインでも飲んで当時のローマ人に少しでも触れてみたいと思った。

散歩道でワインの店を見ると、こんな理由から足を止めてしまう。

まだワインの店にチャレンジしたことはないけど、今度機会があれば是非入ってみたい。



それともう一つ、昨日東京ウォーカーを買った。

そこにはグルメについての記事がたくさんあったので、これも僕の愛読書になりそうだ。

っということは、趣味はグルメウォーカーって具合でいいんかな?

そんなこんなを考えながら今日はお開き。

2011年11月14日月曜日

本日の読書



久々に経済小説を読もう!っと思って買った本。
しかし、経済小説ではなく、黒木亮さんにしては珍しいエッセイ集のような読み物だった。
ただ、内容は何冊か黒木亮さんの本を読んだ後に読むと面白い裏ネタがあってよかった。
例えば、トップレフトで最後に飛行機事故に合う場面。実は黒木さん本人の実体験らしい。



僕は飛行機がすこぶる怖いので、もしそんな緊急着陸とかそういう事態になったら、アナウンスが入った時点で心臓発作で先に死ねと思う。もし命からがら生きていて、スチュワーデスが非常ドアの開け方の説明なんてしたって絶対に耳に入ってこない。


ただ、周りのおばちゃんと一緒にギャーギャー言うだけ。




さて、この本の中に面白い一節があったので紹介する。

国際経済小説は経済や人間ドラマだけではなく、まるで現地でその国の匂いを嗅いでいる気分にさせてくれる、最も手っ取り早い海外旅行だ。



黒木氏もよく経済小説を読まれるそうで、この本にも沢山関連本の紹介がある。それらの本を読んで、是非僕もいろんな国に行きたいと思った。その中でも一冊、目から鱗級のマンモス書籍を知った。



アマゾンの紹介は以下のとおり:
外国の風土・社会・人情を知るにはその地を舞台にしたミステリを読むのが最良の方法である。本書はアジア、アフリカ、旧ソ連、旧東欧、中近東、中南米の120カ国をカバー。最新情報によって各国事情を紹介し、各々の国を舞台にした日本・海外のミステリと冒険小説六二六冊を取り上げた。



つまり、この本は各国へのゲートウェイとなる一冊なのだ。例えば、最近僕はトルコについてものすごく興味が出てきたのだが、その国の人柄だとか、気候だとか、街並みだとか、もちろんググッて画像を見ることもできるが、細部をもっと知りたい時にはこのマンモス書籍と一緒にセットってのが一番楽しいだろう。





何が面白いのかというと、例えば世界のどこかに転勤に行くことがあれば、まったくその街に対して知らないよりも、小説やら地図やら画像やらで最初に印象を自分の頭の中に植えつけておくことで、その街に対して初めてなのに初めての感じがしない!!という恋のはじまりに似た体験をすることができる。
もっと細部までっていう人ならGoogle Mapでどこまでも掘り下げればいい。いや、これも案外面白い。


僕の意見:
文字からまず入り、ぼんやりとした平面図を作る。そこから脳内で色彩を与えて、関連情報で立体化し、より現実に近づけていく。この作業が脳内トリップの醍醐味なのだわ。



っで、黒木氏が言う「手っ取り早い海外旅行」だけにとどまるのも勿体無い。
忘れちゃいけないこと、それはこの行為自体が妄想だということ。脳内でイッた気になるだけ。
これをもっと展開して時空間を曲げてしまう荒業くらいやってのけちゃおうぜ!!


こうなると、この本の読書感想ではなくなってしまうが、簡単にさらっと言ってしまう。
歴史小説を読めば、ドラえもん要らず、自分の脳内タイムマシーンで好きな時代にいける。
もちろん、一冊目二冊目なんてのは、周辺知識が足りなさ過ぎてまったく旅行した気分になんかなれない。
だから、小学生向けに出されているマンガでわかる歴史なんてのを読む。

例えばこんなん。



子供向けに書かれた本で最初にならすのが大切。
確か司馬遼太郎氏も菜の花の沖を書くとき、潮の流れ、船の構造、それら知識を得るためにまずは子供向けの本から読んだとエッセイで書いていた。


こうやって時空を超えた旅を有意義に過ごせるかどうか、それはすべて今まで蓄積してきた知識に頼らなくてはいけない。
最初のうちは単色で味気ない旅になるかもしれないけど、だんだんと色彩を帯びて、素晴らしい風景を描くことができるようになる。

中国とベトナムのイノベーション・システム



今日はアジ研でバイトだったので、昼休みとバイトが終わってから書籍を読んだ。
アジ研の今週のおすすめ本を読み漁っているのだが、なにぶん時間が限られているのでじっくりは読めない。
でも、その限られた時間内で選択した箇所を集中して読むって訓練も必要かと思う。
以下でまずこの本の概要と目次を載せる。


この本の概要:参考URL
「中国とベトナムのイノベーション・システム - 産業クラスターによるイノベーション創出戦略」
一党独裁でありながら,国内各地において企業間連携や産学官連携等による産業クラスター戦略の推進でダイナミックな経済状況が見られる中国とベトナム。そのイノベーション・システムを考察することで,我が国成長のヒントを探る。


序章
第1章 北京・中関村科技園区における産業クラスター戦略
第2章 中国のデジタル・コンテンツ分野における産業クラスター戦略
第3章 中国・天津エコシティにおける新たな産業クラスター戦略
第4章 LL事業による日中の地域間連携と環境分野の産業クラスター戦略
第5章 ベトナムにおけるオフショアリング開発とソフトウェア・ビジネスの戦略
第6章 ベトナムにおける日本語教育と日系ビジネスの人材育成の戦略
第7章 ベトナムのハノイ・ホアラック・ハイテク・パークにおける産業クラスター戦略
第8章 ベトナムのソフトウェア・ビジネスにおける産業クラスター戦略
第9章 新横浜における産業クラスター戦略に関する考察?新横浜ITクラスターの事例?


今日見たのは1章、2章、3章、5章だ。続きは明後日に見ようと思う。(今週の本がまだあれば・・・)


ここで産業クラスター戦略という言葉が目次でたくさん出ている。
産業クラスターとは、ある域内で企業と各種機関(学校とか)が協力したり、競争したりして生産性を向上させようぜ!っていう概念だ。もっと詳しく知りたい人は、Wikipediaで調べてくだぱい。

もっともっと詳しく知りたい人はRIETIにある資料を読んでみてください。
例えば、ココとかココ


先日紹介したバングラディッシュの本にもチャイナプラスワンという言葉があったが、この本でもベトナムをチャイナプラスワンとして見ている。チャイナプラスワンってたぶんだけど、バングラディッシュ、タイ、ベトナム、カンボジアが有力なんだろうな。っで、いつもどおりメモした。


中国、2009年:
GDP成長率8.7%、名目GDP総額約4兆9000億ドル、一人あたり名目GDP3678ドル。


ベトナム、2009年:ココも参照
GDP成長率5.3%、名目GDP総額約964億ドル、一人あたり名目GDP1060ドル、人口8721万人、94%。



ベトナムの強み:
1,集団合議制による共産党一党政権で政治・社会・治安が非常に安定

2,経済の持続的成長、中国とまではいかないが、GDP成長率も堅調。

3,低廉かつ豊富な若者の労働力の存在。成人の識字率94%。40歳いかが人口の約8割。

4,ベトナムにおける各種経済協定の締結と国内の市場開放。

弱み:
1,ソ連型経済(COMECON)体制の後遺症により、システムが立ち遅れ裾野産業の発展が遅れている。*1

2,地方と都市の落差、一次産業脱却の遅れ、貧困問題

3,二重通貨体制による金融システムの不安定。*2

4,インフラの遅れ、法制度改革の遅れ

5,法定最低賃金の上昇と職業の低定着率




昨日、オフシェアリングについてもう一度読もうと思ったのだが、もう今週の本棚からは消えていた。
なんてこった!!
なので、これからは1階においてある雑誌しか読まないことにした。てへ。

ベトナムについてはドイモイとヌクマムくらいしか知らなかった。
それもすべて黒木亮氏のアジアの隼を読んで知ってたくらい。




この本を読むとまるでベトナムに行ったような気になって、「中国より賄賂えぐそーやな!中国はもしかしたら発展途上国の中でまだマシなほうなんか?」なんて思ってたりした。




2011年11月11日金曜日

4日目から最終日

4日目:
マカオについてからびっくりしたことは入国手続きにフェリーに乗ってる時間と同じくらい時間がかかったことだ。
香港居住、マカオ居住とは別の中国人と外国人はかなり長蛇の列に並んで順番を待った。
ふざけんな!っと思ったが、本日日本に帰ってきた時に同じ光景を見てしまった。日本人の再入国はばかみたいに空いている。そして窓口も多い。反対に外国人のところは少し長い列ができていた。もっと日本人の窓口を少なくして、少しは外国人達の待ち時間を少なくしてあげれば、、、、こういうものは世界中どこでも一緒なのかと少しため息が出た。


フェリーから出ると、アホみたいな長蛇の列があった。なんじゃろ?って思ってたらタクシーに乗るための列らしい。
ぐは!!また待たなあかんのか!っと思ったが、あたりを見渡すとラッキーなことに様々なホテルへの無料シャトルがあることに気がついた。
そこで比較的近場のリスボンホテル行きに乗り込み、そこから歩いて帰ることにした。



少しホテルで休憩した後、また2日目に食べた飲茶を食べに行くことにした。
ところで、僕は同じ物を飽きずに食べれる特技がある。
高校時代はずーっととり丼ばっかりだったし、大学の時はガンバンって麺を半年食べ続けた。
あ、、、まったく変な展開になってしまった。とりあえず、そんなのがこの限られた食事回数に同じ食べ物を割り込みさせる原因だと僕なりに分析したのだ。


この日は親父には申し訳ないが、最後に自由に行動させてくれ!ということでマカオを歩きまわった。
新馬路という道を軸に歩きまわった。
とりあえず、マカオに来たからには特徴を掴まないといけねーだろ!ということだ。
カジノとかのとおりではなくて、そこはガイドブックとかにも載ってる有名なセナド広場だ。
別に遺跡とかそんなものに興味が有るわけじゃない。
ただ、マカオに来たくせになにもマカオらしいことがないのはいけすかん。よってセナドだ!っという感じでした。
まったくもって幼稚な決断をしてしまい、まんまとその周辺の世界遺跡を見て回った。

セナド広場:
http://allabout.co.jp/gm/gc/384285/


もちろん、ただ世界遺跡を見ただけではない。
ここは自分の脚力を信じて道に迷うことにした。
そう、計画的に道に迷うという荒業。どこが計画的かと言うと、迷うことを計算しているところだ。
そうするとマカオってのは面白いもので、迷路みたいになってる。
坂がたくさんあって、歩けば歩くほどどこにいるのかわからなくなる。
建物はなかなか独創的というか、ジャッキーの世界に出てくるあの感じ。
人もなかなか味がある。インドかフィリピンかわからないが、そっちの方々がたくさんいる。
しばらくして新馬路に戻ろうと歩き出す。
しかし、気づけばよくわからないフェリー乗り場にいた。
あれ?海やん。っという砂漠にぽつんっと立ちすくむような寂寞感。
いや、マカオは半島だから海があってもしゃーない!っと気を取り直して歩き出す。
しかし、さっきみたおっさんがデジャブしたので、またも挫けそうになる。俺はおっさんと港にしか縁がない。
仕方ないので、ここで計画的に迷うことはやめて、人に新馬路の場所を教えてもらうことにした。

ココ数日で感じたことは、ここらへんの人結構親切なんじゃないかな?ってことだ。いや、ここ数日ではない。今日だ。今日確信した。かなり親切に教えてくれた人たち。感謝だ。
しかし、残念なことにこの時僕が声をかけた人は広東語しかしゃべれないようだった。なにを言ってるのかさっぱりわからん。地図を見せて、ここでここがここくらいの会話しか出来ず、しかし自分の立ち位置が尋常じゃないくらい遠いところにいることを知った。計画停電ならぬ、計画迷走は2時間を超えていたからだ。なんと。。。。マカオを舐め回してしもうた。

それから1時間半後にどうにかホテルに帰り着くことができた。
その間に使ったお金はポカリに使った6香港ドルだけ。
あまりにもコストパフォーマンスが高かったため大満足だった。また迷いたい。


その後は親父といつもどおり飲みに行く。







5日目:
朝起きて、すぐにチェックアウトして日本に帰国した。
飛行機が怖かったくらいしか出てこない。
出るには出るけど、もしまた気が向いたらこの旅行を再編集しよう。

2011年11月10日木曜日

二日目から三日目まで

2日目
主に情報収集と本を読んだりして過ごした。
わざわざ旅行まで行ってなにしとんねん?っと言われるかもしれないが、親父の腰がだめなので仕方がなかった。
ただ、特に必要がなければ調べそうもない情報をガンガン調べてたのでそれなりに得たものはあった。雑学として。



3日目
朝頃ゆっくりして深センへ。香港行きのフェリーでは、1等席と2等の値段差が少なく、かなり快適だと聞いていたので(他ブログとかで)深センもそうだと思い込み、一等を購入。
しかし、深セン行きだと値段が1000円ほど違った。これは許容範囲。
ただ、2等の席もガラガラで全然混んでいなかったので、どっちでもよかった。


深センの蛇口っていう港につくと、すぐにタクシーのおっさんが寄ってきた。相変わらずだなーっと懐かしく思いながら、無視。これだけは乗る気がなければ喋らないに徹するべき。近くに深センの地下鉄があったので、それに乗った。福田って場所まで行ったけど、距離にして約19KM。1時間くらいかかった。なんでこんなかかるねん?っと思ってたら駅の間隔がかなり短いみたい。蛇口線って名前だったな。

福田についてはここを参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E7%94%B0%E9%A7%85_(%E6%B7%B1%E3%82%BB%E3%83%B3%E5%B8%82)



そして、ココパークってところに行った。
そしてココパークは行き当たりばったりで行った。
前日にがっつり調べたんじゃないの?っと思われて当然なのだが、僕はどうも調べ物をしてる最中に他のことに気が散って、例えばこの時も深センの工場について調べてる最中に、LEDの仕組みが気になってまったく成果を上げられなかった。
それと言いわけにしかならないが、初めての土地って前もって調べててもよくわからん!なのだ。
深センの地下鉄についてはGoogle Mapに乗っているので、距離感とかは大して理解してなかったことは否めないが、だからどうしたのだ?っという開き直りを旅行3日目にして習得してしまった。結果的によくわからない状態でまた行ってしまったのだ。そして、おやじの腰を犠牲にしてしまった。


時間軸を少し遡って目的を思い出す。
そういえば、最初LEDの工場を見に行く予定だった。
だが、親父は腰が痛いので歩けねぇえ。すべてタクシーで手配してほすいっとなった。
しかし、親父に深センまでのフェリー代、タクシー代すべて合わせたら、サンプルをすべて日本に送るほうが安くすむぜっていうことを言うと工場に行くことを諦めた。
ここで深センに行くのを諦めるのが正しかったのだが、僕は実際深センにすごく行きたかったので行くことにした。


この2つの状況を見ると、結局腰を犠牲にして、深センのわけのわからんココパークやらに行ったのならLEDを見に行ったほうがいいじゃまいか!っとなる。いや、まさにそのとおりだ。親父もそれを悔やんでいた。僕も申し訳ないと思っている。
しかし、今考えても何故こうなったのかよくわからない。ただ、僕の行き当たりばったりでいこうぜ!!そのほうが、旅っぽいじゃろ!っと、こともあろうか腰の悪い親父に価値観を押し付けてシマタ結果なのだ。そして、一番のミスは準備したLEDの場所のメモをホテルに忘れたことだろう。これはミスという名の過失罪だ。これさえあれば。これさえあれば、あの時ココパークからでもこの工場に瞬間移動できたのではないか?もう今となっては仕方ないのだけど。


ここでもう一つ、自分との葛藤があったことを記録しておきたい。それは、深センに行かないという選択肢が、どれほど難しい選択なのか。本来はマカオと香港、それに深センという3点攻めで決定していたのだ。もし仮に深センに行かないという選択肢を選んだとしたら、今回の旅は少し寂しくなっていただろう。これはほぼみなさん当てはまると思う。三点攻めが二点減ればただの竿竹屋になるじゃんと。

ところで、ココパークとはどんなところだろう?っとなると思うので、参考にできるブログ:
http://makys.exblog.jp/5854998/
http://ameblo.jp/akmt427/entry-11041572184.html


夜に相談の結果次の日の朝すぐにマカオに帰ることに決定。
気を取り直してホテル探しをすることにした。
ほんと深センに何しにきたかを正直に言うと、BBCの特集とディスカバリーの海賊版DVDを買っただけだった。


僕としては香港も行きたかったのだが、今回の旅行で行くことはなかった。だから蛇口に戻ることにした。
親父も別に大丈夫と言ってくれたが、香港を連れ回せば確実に車椅子送りにしてしまうと思い踏みとどまった。

ふと思ったが、あまりにもこの旅行日記でおやじの腰が話題に上がっていて笑ってしまった。しかし、息子として見ていてあまりに痛そうだったので、この日記で書かないわけにはいかない。切実に治って欲しいものだ・・。


蛇口に着いて、7天っていうフランチャイズの安いホテルに泊まることにした。
宿も決まったし、酒でも飲みに行こうぜ!っと親父と仲良くバーに出陣。
驚いたことに、蛇口にかなり外国人がいた。
そして、その外国人がモーマンタイとか言っている。広東語だ。


そこで、蛇口についてなんか知れるもんないかな?っと思ってみてみると、こんなのがあった。
http://news.cntv.cn/china/20100826/101948.shtml  (中国語)

その一部分、蛇口になんで人が居るんかって説明があった。

现如今,站在新建成的住宅小区半岛城邦附近的海景观光带上,一座国际性的住宅小区面向全世界销售,骑自行车休闲的、带着耳机跑步的白皮肤面孔,以及穿着短裤站在海边享受海风的黑人面孔,都显示出蛇口这块地方,已经朝着一个国际性的休闲社区转变。

簡単に要約すると

その半島にある居住区は、全世界に向けて販売された。
白人や黒人の生活する姿がこの街を演出しており、国際都市としての色彩をもつようになった。

へーーっとひとつまた学べた。

ほんと、なんでこんな蛇口みたいなとこに外国人がたくさんいるのか気になった。
そういう理由があったのか!っと納得。

しかし、どこに行こうと西洋は西洋人で集まり、アジアはアジア人で集まる。
だが同じアジアでも中国は中国、日本は日本となる。しかし、西洋は特にそのような傾向はなさそうだ。
やっぱりコミニケーションができる母国語以外の言語が、こんな場所でも重要になるんだな。
なんてことを親父とビールを飲みながら喋った。

2011年11月8日火曜日

マカオ一日目。

11月7日の夜にマカオ空港に到着した。

着いて最初にしたことは、お金をATMから引き出すこと。近くにHSBCのATMがあったので香港ドル(マカオでも香港ドルが使えて、使い勝手もいいため)で引き出そうと思ったのだが、前の人がいくらたっても退こうとしない。仕方ないので、まずどのバスで僕らのホテルに向かえるのかを聞きに近くのホテル斡旋業者の方に目星をつけた。近づいてびっくり、顔がウルムチかハーフか、いかにも北京語は通じないだろうと思われたが、とりあえず試すと普通に流暢に僕の質問に答えてくれた。しかも親切に。ついでにATMもHSBC以外にもあることを聞き出し、お金を下ろしに行く。まずは1100香港ドル下ろした。しかし、ここで僕はあっと気づいたことがあった。中国でバスに乗るためには予め小さい額のお金を準備しておかなければならない。そこで、まわりのホテル斡旋の人にお金を崩してくれと頼み回ってみた。案の定、細いお金はない。の一点張りだったが、思ったより態度は悪くなかった。いや、逆にみんな結構親切で、あっちに行ってみろとか言ってくれたりもした。もし、これを天津でやってたら、ストレスが貯まるわ、換金はできないわで踏んだり蹴ったりだっただろう。っということで、しかたがないのでタクシーでホテルまで移動することにした。タクシーのおっさんの北京語も少し訛っていたけどまったく許容範囲で、四川のタクシーがまったく北京語喋れなかったことを思うとあまりにも幸先の良いスタートだった。タクシーの値段は100香港ドル(約1000円、つまり香港ドルに10倍すればいいくらい。)だった。しかし、実際のメーターの価格は70香港ドルで、なにやら荷物で30香港ドルと言ってる。少しイラっとし、ここで錦の御旗を掲げて聖戦するかどうか迷ったが、確かガイドブックにスーツケースを入れた時は別途要求されるという項目がちらっと記憶をよぎったので、どっちが錦を担いでるのかわからない状態になったら非常にバツが悪いのでやめた。こんなところが、僕の肝っ玉の小ささだが、たかが300円程度で変な悩みを持ったことにまた腹が立った。

ホテルについてまずチェックインをした。その時に、今まで英語頑張ってきたんだから中国語は使わずに英語でやろう!っと変な気合でチェックインに臨んだ。相手はまたもハーフっぽい人で英語も非常に流暢だった。思ったよりスムーズにチェックインが進み、もうすぐ手続きが終わりになった時に、突然中国語にスイッチしてみてっと親父に言われた。どういうリアクションをするのか面白そうなのでそれに答えてやってみると、めちゃくちゃうまい中国語で引き続き何事もなかったかのように手続きを進めていかれた。最後にデポジットのところでまた英語にスイッチされ、500香港ドルを渡して終了。タクシーとデポジットで残り500香港ドルになった。こんだけあれば天津なら飲み食い全然OKだが、こっちはマカオだったので無理だろうと思い、もう一度お金を引き出す。

部屋についてすぐに散歩に出ることにした。僕の父は腰が悪く、ウルトラマンの3分制限さながらで、散歩の距離もあまり長くなかったけど、とりあえずマカオについて肌で感じようとした。そこで見たマカオはすごい煌びやかで、大きなホテルが雨後の筍のごとくマカオを飾っていた。それを見ていると、まるで異世界にでも飛んできたみたいで、現実と幻想をどこで線引きしたらいいのかわからなくなる。その境界線を鈍らせる要因としてマカオのカジノがあるんだろな。そこに入っていく人たちは興奮と期待とで顔を紅潮させ、元手を何倍にするかの妄想で忙がしそうだった。僕もその熱気に引きこまれ、親父と共にカジノに入ってみることにした。僕はまったくカジノに興味もなければ、憧れもなかったので冷めた目でみていたが、そこにいる人達の異様さには惹かれた。まっこと一瞬の出来事で自分の掛金が倍になる。そんなこんなを考えていると、親父の腰のブザーが鳴った。そして時間を見るともう既に22時を回っていた。

腹が減ってきたので腹ごしらえをすることにした。おやじの腰が悲鳴を上げているみたいなので近くの中華料理の店に入ってびっくり。あまりの値段の高さに目が点になった。普通というか、まずい山西料理がやけに高い。ただのラーメンみたいなのが50香港ドルを超える。こんな糞ラーメン5元でぶーぶーいってた僕としては、食べられるはずがない。しかし、もう腹の減り具合も頂点に達していたので、しかたなく刀削麺を注文。親父も一本35香港ドルする燕京ビールを頼み、ささやかだけど糞高い晩飯を食べた。味は再度申し上げるがまずい。これなら南開大学の食堂のほうが100倍うまくて、20分の1の価格だ。このひとことだけでも一気にマカオに対する熱が冷めた。僕は基本的にコストパフォーマンスを重視するので、マカオは疎か香港もダメだろうと連想した。こうやってグチグチ言いながら親父と深センにかけるしかないで!としゃべりながら部屋に帰って寝た。

反省点:
こうやって自分で自分のマカオでの行動を見直すと、よくわかったことがある。それは、事前に情報をしっかりと集めて予定を立てていなかったことだ。これでは高い店に行き着くのも仕方ない。
しかし、調べてみても特にコストパフォーマンスが際立っているところはない。

深セン、及び情報。

深センに行くにあたって情報を集めることにした。
マカオの二の足は踏まんぞ!っと。

まずはジェトロの深センについてのレポート。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/reports/07000525

これ以外にも幾つかのブログを参考にした。
http://overseas.blogmura.com/shenzhen/
あらためて思ったのは、ブログがかなりいい情報源になるってこと。天津にいる時も大いにブログを活用していろいろウマそうなところを開拓したけど、長らくこの方法を忘れていた。

マカオから深センへの移動手段について。プラス香港についても。
http://sz.explore.ne.jp/traffic/ferry.php

ホテルはマカオですでに4日間飛行機とセットになっているのでどうしようもない。
しかし、無駄にマカオに居るほうがすべての面でマイナスになってしまいそうなので、ホテルも取ろうと計画中。

2011年11月7日月曜日

お昼の一時

今日の夜にマカオに飛び立ちます。
滞在中に香港と深センにも行き、金曜日までの予定。

うちの父が深センでLEDライトを購入して日本で捌くのだが、いつも感心するのは中国語もわからないくせに目当てのサイトを自分で探し当て、この部分教えて!っと的確に必要なワードだけを抜き出してくることだ。もちろん、中国の大手サイトタオバオを教えたのだが、LEDライトやペンチ、その他もろもろの言葉も教えた覚えがない。なのになぜこの漢字とその商品とが一致するのか。それが疑問で仕方なかった。

そしてある時聞いてみると、

僕:「なんで中国語わからんのに説明書の内容ほぼわかるん?」

父:「そらー何時間も見てたらわかってくるわ。あと、ペンチやったらどっからどうみてもペンチやろ?その説明に書かれてるもんなんて大体どれも一緒や。だから日本の商品みたらわかるねん」

僕:「別に大して儲かるわけやないのになんでそんな時間かけるん?」

父:「やっぱ面白いからやな。金勘定するとあほらしいけど、相場感覚とかそういうのってあるとなにかと便利やで。まあ金は後からついてくるっちゅうもんや。」

こんな会話をした。

時間をかけて一つの物事を観察するとここまで見えてくるのか。っというのを身近で再現されてしまった。
つまり、親父が言っていることをもう少し拡張展開してみると、いくらわからない問題でも時間をかけて、工夫してみたらなんでもわかるようになるってことやな!
この例だと、日本の商品とネットサーフィンで得た情報を元に説明書の内容を解読している。

問題に直面したらまずは情報収集して、そこから時間をかけて観察し、分類分けをし、分析・解釈する。
そこから得られるのは結果だけではなく、その過程で得た副次的情報も含まれる。
その副次的情報をしっかりと整理することにより、汎用性の高いデータが生み出される。
これが、僕が親父の言葉を少し僕側に引っ張り込んで解釈したまとめなのだ。





話飛んで、今日はマカオで飲茶を食べる!
飲茶といえば香港だけど、香港でも食べる。
長い中国留学で行ってみたかったところに、やっと留学が終わって行けるなんて皮肉っぽいけど、とりま良しだ。

2011年11月6日日曜日

語学学習法

(文章の一部を更新したりしなかったりします。)

語学学習方法は、いろいろな年代の人に関心がある話題だと思う。
僕も中国語を学習し、現在は英語学習をして語学の習得に対しては熱い思いがあります。
そこで、ここでは僕なりに導き出した効率的な語学学習方法を記していきます。
脱線しないようここでは、日本の教育がどうとか、そういうのは割愛して方法論だけを述べていきます。

語学学習を効率的にするためにまずは2種類に分類別けする。
①コミュニケーションの手段としてスピーキング、ヒアリングを伸ばす学習方法。
②情報を吸収・発信するためのリーディング、ライティングを伸ばす学習方法。

ここから容易に日本人は、①が苦手だとわかる。②については、日本人は結構得意だと思ってます。
なぜ日本人は①が苦手なのだろうか。
答えは簡単で、今までに①を伸ばす学習方法も知らなければ、なにがポイントなのかも知らなかったから。実際、半年もあればそれなりに会話はできるようになります。

中国に留学していた時に、僕の友達に0から初めて、1ヶ月で基本的な会話ができるようになり、2ヶ月で先生の言っていることを理解できるようになり、4ヶ月で1年以上留学している学生よりも中国語がうまくなった人がいます。4ヶ月で0から初めて旧HSK6級です。もちろん、彼のがんばりは相当なものだったので少し例外的だけど。。
しかし、努力と方法のブレンドによって誰でもしゃべれるようになるのは確かです!!
ここでは①についてこねくり回したいと思います。

①の能力を伸ばす


1、発音

まず、始めに強調したいことは発音です。
中国語は発音がものすごく重要です。もちろん、他の言語でも発音は重要だと思いますが、中国語は特に発音が悪いと何を言っているのかわかりません。
発音はまず、一番最初の学習から始めてください。「こんにちわ」「さようなら」という基本的な言葉を学習する前からです。中国語ではピンインという発音記号があるので、まずはそこから。英語も発音記号があるのでそれをしっかりと学習します。
発音だけは本当にセンスが左右すると思います。語学の天賦の才ってのは発音によって判断されていると僕は考えています。どれだけ現地人に近いイントネーションでしゃべれるのか、本当に発音が上手なだけで大してボキャブラリーが豊富でなくてもすごいしゃべれる!と思われます。
ただ、天賦の才と言いましても、進歩の差はあれ、努力と忍耐でかなり高いレベルまでいけます。


どこで学習したらいいのか。

一番いい方法はやっぱりマンツーマンで発音を矯正してもらうことでしょう。
発音記号をひとつずつ、丁寧に直してもらいましょう。
そんな高いコスト負担できねー!っていう人もいるでしょう。しかし、現代は便利になったものでインターネットで格安でマンツーマンレッスンを受けられます。僕が知っている限りでは、中国語、英語、スペイン語、タイ語等がありました。コストでは、一番普及している英語が安いのですが、ほかの言語も従来の駅前留学のようなスクールよりも全然安いです。

中国語だと
http://www.netchai.jp/?gclid=CKm4hI73-qoCFcpKpgodoTjryw
http://www.talkchina.jp/tc/index.html

英語だと
僕が利用しているラングリッチがお勧めです。
http://langrich.com/

中国語はグーグルで、「中国語 オンライン」等で出てくるので、自分に合うのを探すのもいいと思います。英語も同様です。

もちろん、ネットが信じられない!なんていう人はスクールに通ってもいいと思います。
また、俺はセンスがあるんだ!なんて人は発音をじっくりと紹介してある教材を使ってもいいと思います。ですが、やっぱり効果的、リーズナブルを同時に実現できるのはネットマンツーマンだと思います。僕も独学大好きですけど、発音だけはお手上げでした。


発音の具体的な学習方法

まず始めにしっかりと発音記号を覚えましょう。そして、発音記号を見た瞬間に発音が出てくるように繰り返しましょう。始めの2週間はすべて発音記号にあててもいいと思います。
次に、上記のプロセスを終了したら通常の学習を始めます。例えば、基本的な挨拶、疑問文、自己紹介等です。そのときにも、始めの5分は発音記号にあてるようにしてみてください。具体的なワードと発音記号を混ぜて学習することで、発音をもっとがっちりと固めます。これをできる限り長く続けるのをお勧めします。もちろん、3ヶ月を過ぎると毎度という必要はありません。3回に1回くらいと目安を立てて定期的にブラッシュアップしましょう。
もう少しレベルが上がった後だと、例えば文章を読んでひとつひとつ発音を矯正してもらう等の方法を採りましょう。これだけやれば、発音はかなり安定します。










2、リスニング

実は、リスニングの第一歩は発音を鍛えることだと言われています。その理由は、自分が発音できない単語は極度に聞き取りにくくなるということらしいです。ですので、上記した発音をしっかりとマスターし、ボキャブラリーを増やせば自動的にリスニング能力は向上します。プラス、教材のCDを沢山聞き流すなんてのも効果ありです。より効果的にするならシャドウイングっていう練習方法がお勧め。

ちなみに、シャドウイングについてはココを参照。





3,ボキャブラリー


僕は単語と人間関係はものすごく似ていると思っています。何言ってんだこいつ?っと思うかもしれませんが、後々わかって頂けるでしょう。ここでは単語を覚えるプロセスは、人と知り合うプロセスと同じことだと考え、ボキャブラリーを増やすための方法を考えます。
なぜ単語と人間関係が似ているかというと、単語にも相性があり、あなたとの相性,単語同士の相性,様々な結びつきがあってセンテンスを構成しているからです。一言でまとめると、単語は生き物だということです。ボキャブラリーを増やすためによく使われる方法は、必須単語をひたすら覚える!ではないでしょうか。これも間違いではないのですが、使える語学を習得するためには、しっかりとその暗記が何に結びついているのか考える必要があります。よく行われるこの手の暗記を人間関係で例えると、顔見知りになるくらいです。ただの顔見知りなので、その人がどういう食べ物が好きで、どういう友達がいるのか、職業はなにか、口癖はなにか。ただの知り合いなので、もしかしたら顔と名前が一致しないということもあるでしょう。単語も同じで、どんな単語とよくセットになるのか、相性が悪い組み合わせ(非ネイティブが使いそうな)はなんだろ?、見たことはあるけど意味を忘れた・・・等です。
単語を覚える最良の方法は、何回も同じ単語を使うことです。まずは、名前と顔(単語とその意味)をしっかりと記憶し、その後にその単語が使われている例文を何回も読んでみたり、自分でその単語を使ってみたりします。そうすると、最初はただの顔見知りだった単語さんも、だんだんとその素性が明らかになり、例えば「この単語とはよく結びついている!」「この言い回しはできないのか。。。」等が手に取るようにわかります。そして、自分がよく使う単語へと変化していきます。とりあえずはたくさん顔見知りを作って、そっから友達にしていくんだ!という風に考えるのがベストでしょう。
スピーキングでは、自分との相性がいい単語が必然的によく出現します。なぜなら、スピーキングはスピードが求められ、瞬時に頭の中で文章を構築しなければならないからです。要は仲良くなれそうな単語を徐々に増やし、よく使う言い回しを増やすことでスピーキングは劇的に上達します。どうしても自分との相性が悪い単語などは、さっさと諦めて他の表現方法を探したりして「聞きとりでわかる、読んでてわかる」レベルにしてしまえば十分だと思います。
ここでもう一度強調しておきます。単語は生き物です。ですので、何度見ても覚えられない!なんていうことは日常茶飯事です。そんな事でイライラせず、そんなもんだと思ってゆっくりと付き合っていきましょう。単語に対して寛大に接してあげれば、いつか相性が悪かったはずの単語とも仲良くなれる時が来るかもしれません。僕は相性が悪かった中国語の単語も嫌になるくらいありましたが、今では毎度ご一緒しちゃう単語もあります。


4,訓練

どのような訓練方法が一番①の能力を伸ばせるのだろうか?
もちろん、一番手っ取り早く、しかも楽しくできる方法は外国人の友達を作って常に外国語を使うことだろう。しかし、現実はそううまくいかない。外国人は外国人で集まるし、つたない外国語で話かければうぜーみたいな顔される。その上、こっちは外国語で喋りかけても日本語で返されたりと立つ瀬ない状態へと追いやられる。メンタルが強くて、勇気に満ちて、コミュニケーション能力が抜群な人はどうぞこの方法で続けてください。確実にこの方法があなたの語学能力を底上げします。

さて、私はガラスのハートなので、上記した方法は使えませんでした。
「なにやってる!けしからん!」っという人もいるでしょう。
しかし、よく考えれば、なぜ外国人との話が一番伸びるだろうか。
「そりゃー当然自分で喋るからだろう!」っと回答が返ってきそうだ。

この回答は果たして正しいのだろうか?
僕の答えはYESだ。


なぜ外国人と喋ることが一番のスピーキングの上達につながるのか。
それは、外国語で表現する回数が増えるからだと思う。
つまり、一日のうちで何度も頭の中で外国語を使えば同じ効果を得られるんじゃね??
っと思った僕は、中国語を学習する時にお風呂の中で色々な妄想をした。

例えば、

・銀行口座を作りに行ったらどういうことを聞かれるだろうか?
・日本の相撲について質問されたらどうやって答えようか。
・自分の人生観をどうやって説明しようか。
・道を説明してみよう。
・高校の時の思い出を表現してみよう。

こんな具合にどんどんと妄想を展開していく。
つまり、脳内で他の人から質問されているという仮定を作るのだ。
その過程でもちろんわからない単語も出てくる。
その時がチャンスなのだ!!
わからない単語(表現も含め)が出てきた瞬間にすぐに母国語でいいので記録しておく。
そして、風呂から出たら辞書を見たり、ネットで表現方法を聞いてみたりする。
こうやって知った単語はインパクトがあるので比較的他の単語と比べて覚えやすい。
それと同時に、その単語を使って他の例文を作ってみる。
それをまた添削してもらい、できればその添削後のセンテンスを暗記する。

この訓練を風呂だけじゃなくて、通勤時間や待ち時間の時にも実践する。
必要なものはペンとメモだけなので手軽にできる。
自分の脳内で考えていることをすべて外国語で表現できるか、これがポイントなので練習相手も必要なければ、時間もすべて自分で決められる。

もちろん、わからない単語だけじゃなくて、わかるけど流暢に言えない部分をメモしておき、それを何度も音読してスラスラと言えるようにする。こういう訓練の方法もあるので、自分のレベルにあった妄想とセットで実践していくといいだろう。


5,まとめ

①を伸ばす方法を考えてみた。
結局、一番最初の難関は発音で、これが後々まで足を引っ張る。
だから、発音は早めに習得し、持続的に調整しながらネイティブに近づける。

次にリスニングやボキャブラリーの説明。
しゃべるっていう行為を改めて考えると、その行為を母国語で完了するまでに何秒かかるのだろうか。
たぶん秒も必要ないでしょうね。日常会話だと○コンマ何秒の世界だと思う。
何が言いたいのか、つまりしゃべるってのはスピードが勝負ってこと。
語学は反射神経を鍛える学問だと思ってくれてもいいくらいです。
それくらい瞬時に答えれるようにするってことは、覚えただけでは意味ないんです。
この単語知ってる!っで無理して時間かけて使うくらいなら知らないほうがましです。(しゃべるにあたって)
まずは自分がよく使うセンテンスを10個作る。それを少しずつ増やしていく。
この10個だけはネイティブより早く繰り出せる!っていう10個を少しずつ増やしていこう。
それが100個になった時、だんだんと応用が効くようになり、100個+αになる。
つまり、うまく新しい単語を自分の得意なセンテンスに組み込むことができるようになる。

2011年11月3日木曜日

本日の読書




大地の子を読み終えた。全4巻で、なかなかの読み応えだった。

この本を読むことで

中国の残留孤児について知ることができた。→日本の残留孤児に対する酷さを知った。→本当の戦争の犠牲者とは彼らということ。

毛沢東の政策と、その後の文化大革命について深く知ることができた。

インテリの下放について知れた。酷すぎて驚愕。

当時の中国人の状況、日本人に抱いている感情を知れた。

中国政治の一部分を垣間見れることができた。

時代の変化と今の中国人の考え方、働き方との因果関係が少しだけわかった気がする。

中国人の言う、日中友好、非友好的なる言葉の本質的な違いがあることを知った。



物語として面白いのはもちろんのこと、ものすごく勉強になった。中国に留学したわりに、中国について知らないこと、勉強不足だったことを再確認させられた。

(自分に対してのメモ)
最近読んでいるローマ人の物語とは少し異質なもので、強いて比べれば、ローマ人の物語は国家そのものの変化を描いた小説である。それに比べて、大地の子は国家の変化によって生み出された弊害をがっつりと表現した作品だった。ローマ人の物語では、戦争の是非を国家からの目線で捉えているのに対し、大地の子は戦争の是非をその犠牲者に求めている。つまり、マクロの角度かミクロの角度か。マクロの角度から戦争というものを議論すると、その是非は本当に判断が難しい。歴史という大きな流れから戦争とは必然的なものに見えるし、日本のように戦争をただ拒否するだけでは本当に戦争を起こさずにことを運ぶことはできないようにも感じる。国家間の外交上の戦略から、アクティブな核兵器保有のような戦略まで使うべきかどうか。僕にはまったく想像がつかないけど、実際戦争を起こさないための戦略的な兵器の保有は認めてもいいんじゃないかな。っとあまりにもかけ離れた内容になった。

国も違い、ジャンルも違う小説を比較すること自体意味が無いけど、僕的に脳内の整理をするために比較してみた。

2011年11月1日火曜日

本日の読書



この巻も読みだすと止まらなかった。
鄧小平が政治のためには「宝華製鉄」すらも利用した場面が印象的だった。さすがは中国。
っというか、この巻を読んで幾つか気づいた部分がある。

1,今よりもメンツについて重視している。
ほんとに事ある毎にメンツを連発している。僕が留学していた時もメンツという言葉は日常茶飯事だったが、この小説の時代の中国人はもっと切実な、もっと必死な意味合いでのメンツだと思った。文化大革命で新しく歩みだした中国。外国との交流がなかったからこそ、舐められてはいけない、バカにされてはいけないという思いからメンツに対して敏感になっているように僕には思えた。

2,当時の残留孤児の扱いのまぞさ。
一心は運良くいい義父に出会えた。それとは対照的に妹のあつ子は絵に描いたような糞みたいな家にいた。いや、ほとんどの残留孤児が糞みたいな扱いを受けている。一心が奇跡的なだけ。
だが、これは中国だからという見方はできない。どこの国であろうとこんなもんだろうと。

3,中国人の愛国心は名実ともに昔の方がすごい。日本嫌いも以前のほうが強い。
留学に行ってたときは反日感情の強さにかなり動揺したけど(泣いた時もあった)、もしあの時代に留学してたらどうなってたんやろう。この小説の時代と比べると、ほんとに楽しい留学生活だったな。実際親友とよべる友達もできた。
あと10年、20年経てば中国でも戦争は完全に過去のものになるような気がする。戦争を実際に経験し、日本の兵隊に殺された人を実際に目の当たりにした人もどんどんいなくなる。