2012年1月16日月曜日

シルクロードの滑走路

久しぶりに黒木亮の作品を読んだ。
黒木氏の小説は、図書館で直ぐに借りれないため、今回はなけなしの金を叩いて、ブックオフで購入した。
今回からは、ポストイットもバンバン使って、もう一度読みたい文章や、勉強になる一文をピックアップしながら読み進めた。





その箇所を以下に、キーワードだけをメモしておく。
1、ケマル・アタチュルク、トルコの英雄
2、キルギスという単語は、「四十」を意味するクルクと、「娘」を意味するグズからなる。
3、モンゴルやキルギスタンでは、家督は男の末子が相続する。
4クルド人 :独自の国家を持たない世界最大の民族集団
5ウラジオストクは、ロシア語で、東方を征服せよの意味


こうやって、見てみると、まったく金融関係の言葉をチェックしていない。

正確に言うと、いくつかチェックしたけど、あまりにも文章が長くて書く気になれなかった。

この本では、航空機ファイナンスを主軸にして物語が進むので、わからないところもいくつかあった。

ただ、航空機ファイナンスも、「青の蜃気楼」で使われていた<特別子会社>を、用途が違うだけで、ほぼ同じ仕組みで使っているんだなというのがわかった。

つまり、この<特別子会社>という制度自体が、ファイナンス組成する上で、非常に便利で、なくてはならないツールであるということだ。

それにしても、黒木亮氏の小説は、上記のチェックメモを見てもらえばわかるように、いろいろなうんちくが含まれている。

読んでいて、非常に面白い。

実際、彼の作品を読む理由が、経済事情を知るという事意外に、舞台となる国の情勢や歴史を知れるからだ。

歴史の教科書からは、実際の感触がまったくといって良いほど伝わってこないが(文科省の指定範囲を網羅するためには仕方ないのか。)、小説という媒体を通すことによって、その質感を感じることができる。

この小説では、キルギスタンとトルコについて、少しだけど知識を得られた。ローマ人の物語を制覇したら、次はオスマン帝国についての小説でも読んでみたい。

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