2011年10月29日土曜日

本日の読書



プレゼン力を磨きたいと思って読んだ一冊。
中国に留学していた時、中国人が堂々と授業で与えられた課題を(パワーポイントは文字ばっかだったけど)プレゼンをする姿に劣等感を抱いていた。言い訳だが、中国語ということもあり、当時は言葉が億劫になってもしかたがないっとばかり思っていた。だが、今はもう日本に帰ってきてそんな言い訳はできないし、将来的には英語や中国語でプレゼンする機会があると思うので、まずは日本語から!っと思い、一番読みやすそうな本を図書館で選んだ。

僕の思惑通り、この本はかなり読みやすく、今からでも実行できそうなことばかり書いていた。

取ったメモは以下に。

1,目的(つまり話す内容)を聴衆の性質に合わせる。つまり、話す相手の興味を熟知する。例えば相手が高校生なのか、大学生なのか、ビジネスマンなのか、主婦なのか。そのグループについてまず下調べが必要である。そこから自分とそのグループとの関連性を見出し、彼らに、彼らの興味がある情報を彼らに合った形(彼らが理解できるワードを散りばめながら)で提供する。

2,話し方のポイントは 
(1)話しの冒頭に、話をわかりやすくするための具体的な<例示>をいれる。
(2)明確な言葉を使って<要点>を述べる
(3)<理由>を述べる。

3,自分の人生における出来事を実例にする。その際、経験をひとつに絞るのがポイント。

4,誰が、いつ、どこで、なにを、どういうふうに、なぜ  という構造に注意する。
これも今見返すと、プレゼンで緊張する人はそれどころじゃねーよ!ってなると思いますが、これはつまり、日々こういうふうにしゃべるように努力して、練習しましょうよってことだと僕は解釈しますた。

5,言葉でその話を描き、相手に絵として頭にインパクトを叩きこむようにする。

6,話題の範囲をしっかりと決めて、その範囲から脱線しないようにする。

7、要点を力強く、確信を持って述べる。

8,架空の名前を使って話をリアルにする。

9,聴衆が期待している理由や利益を表す。
これはつまり、僕の話を聞いてなんか得られますよってのがない限り、人は僕の話に熱中しないってこと。

10,よく知られているものに例える。これも、1で述べたように各グループを事前に知り尽くしてから実行する。

11,かならず成功すると自分に言い聞かす。
これも、心理学の観点から自分自信を洗脳しちゃおうってこと。アスリートとかもよく利用してるみたい。
例えば、ガチガチに演台に向かうんじゃなくて、さも今から話すのがウキウキしてやべーみたいな顔と体を作る努力が大切だと言っている。顔や体、そして心の洗脳によって、脳が勘違いを起こして滑るようにしゃべりだせるという秘技らしい。僕もジョブズさんのプレゼンに憧れているので、もうこれは胡散臭くてもやるしかないと思った。

12,話に自己を投入する。これは、3で述べたことと似ているが、違うことといえば経験だけではなくて、自分の熱い思いとか、そういうのも放りこんでいけよってことだと思う。熱い気持ちがないと、そして伝えたいという気持ちが無ければ表情や仕草になって現れて、無意識のうちに聴衆が感じ取ってしまうということ。

13、準備はものすごく大切だが、丸暗記はよくない。キーワードと話す順序だけをしっかりと把握して、後は自然に。

14,人前で話す恐怖についての事実
(1)苦手なのはおまえだけやないで
(2)ある程度の恐怖、緊張は逆にええ要素やねんで
(3)プロも恐怖が完全になくならないって言ってるで
(4)演説の恐怖は完全にはなくならんけど、慣れはするで

っとこんな感じでした。

寡黙が美とされてきた日本人としては、すこし戸惑いもあり、恐怖もあると思う。
でも、そんなこと言ってたら相手に何も伝えられない。
もちろん、別にアメリカのプレゼン方をまるまるマネする必要はないと思う。
いや、もっと踏み込んで考えると日本風のプレゼンスタイルを作らなければならない。






図書館で雑誌でも読もうかなーっと取った一冊。かなり飛ばしながら読んだ。
僕の中で雑誌を読む目的は、比較的最新のニュースを知るためなのだが、その情報はどのくらい良質なのかはよくわからない。

いつものように気になる部分のメモを取った。

………………………………………………………………………………………
雑誌の中に、名越康文さんの「自分に振り回されない」心理学という記事があり、少し気になったのでメモした。

多くの会社員が会社を自己のアイデンティティにしていた。しかし、今は変化が必要である。
ブッタの教え、そして仏教ではたったひとつの法則である「無常」
無常とは自分が好む好まざるも、すべては変化するということ。

私利私欲は悪くないが、それだと事業は永存できない。即ち、成功、利益の前に仕事の意義を考える。

………………………………………………………………………………………

今見ると当たり前のことが書かれてるだけだなーっと思った。
なぜこの記事をメモしたのか考えると、アイデンティティという言葉に惹かれたからではないかと思う。
人生の中で、圧倒的に仕事と睡眠の時間が多いことは周知の通りだが、仕事自体をアイデンティティと考え行動することは果たして今の時代正しいのかどうか。それに対する答えが自分の中ではまだ全然わかっていない。
何が正しいか、っという言い方をすると少し哲学的な問題にすり変わりやすいので(いろんな解釈があるため)、ここでは正しいの定義を充実した社会生活ということでひとまず考える。その定義に絞って考えると幾分かは問題が易しくなる。

っで、仕事をアイデンティティと捉えると、もちろん人生の大半の時間が仕事で過ごすことになるので、会社への帰属意識に囚われさえしなければ、まったくもって的を得ていると思う。
もちろん、この会社への帰属意識を持つこと自体が悪ではなくて、僕的にはこれが自分の行動範囲を狭める一因になると言いたいだけなのだ。帰属意識が会社だけだというのは少し勿体無い気がする。
何が言いたいかというと、仕事のアイデンティティ=会社への貢献ではなくて、自分の仕事のやりがい、もっと突き詰めると自己の分野への帰属という考え方があってもいいんじゃないかなっと。例えて言えば、会社のためとかそんな小さな範囲ではなくて、技術の進歩のためだとか、日本の知的財産の活用を促進するためとかの、所謂、志への帰属。その志を持つ者どうしでコミニティーを形成して、アイデンティティを持ち、会社一辺倒の自己からの脱却を目指すのがいいんじゃないかなっと。
これなら、会社の待遇が昔と違う!なんていう鬱憤からも多少は報われるだろうし、なにより自己を高める意義を見いだせる。それに、そういう人が多くなれば、自分に適したコミニティーも見つけやすくなるだろうし、結果的に産業の発展に大きく影響を与えられる。

そんなことを考えながらこの雑誌を読んでいた。

<続きはまた後で>



友人に勧められて今日は一巻目を読んだ。

僕は中国に留学していたくせに、文革あたりの歴史については屁のような知識しかなかった。
それがこの本を読んでから、手に取るように当時の惨劇が頭の中に浮かんでくるようだった。それも著者が緻密な取材と分析を行なってくれたおかげである。

封建主義と資本主義を批判し社会主義を推し進める毛沢東によって、多数の文化人が死んだ。
まったく何も悪いことをしていないのに、無産者によって知識人達が無実の罪を着せられ、葬られる。
外国語がわかると、海外のスパイだと言われ、自国の生産性を向上させるために他国の技術を導入しようとするとこれまたスパイだとなる。その中には周恩来が華僑に対して自国の発展のために帰ってきてくれ!と言われ、熱い愛国心を燃やしながら帰ってきた人たちもいるという。なんて不憫な。。。いや、もう不憫なんて言葉では片付かないほど惨憺たる光景だった。

これを読んで、なんて幸せな時代に生まれたんだろうっと思ってしまう。
不景気だとか、不自由だとか、これを読んでしまうとその悩みですら幸せに感じられる。

中国に滞在している人や、不平ばっかり言ってる人にはお勧めしたい一冊。

0 件のコメント:

コメントを投稿