2011年10月28日金曜日

書評「バングラデッシュの経済がよくわかる本」



本日アジ研の図書館で見つけた一冊。
バングラデッシュってどんな国やろ?っと思って手に取ったのだが、かなり面白そうな国だということはわかった。
経済について書かれた本で、本来なら歴史から入るべきところなのだが、それはまた今度ということにした。
内容は、発展途上国の中でも賃金が安く、市場としての可能性も大いに秘めているということらしい。
この本で使われていた言葉で、チャイナ・プラス・ワンというのがある。意味は最近コストが上がってきて、リスクを秘めてる中国だけじゃなくて、もうひとつの国にも依存しようぜっということ。
2時間くらいでぱっと拾い読みしたけど、かなり集中して読めた。
そしてメモを取ったので、いちよう公開。

バングラデッシュの強みと弱み。
強み:
バングラデッシュ人の90%がイスラム教で、宗教間の争いがほぼない。
製造業のコストが一人あたり中国の5分の1。ベトナムの半分。
人口が多い。1億2200億ちょい。20代以下の人口が全人口の3分の2。
マイクロクレジットが盛ん。(マイクロクレジットの発祥の国。ムハンマド・ユヌス氏が発案、ノーベル賞受賞)

弱み:
エネルギー資源、鉱物資源が少ない。
慢性的な電力不足。
道路等のインフラ不足
政治的なリスク→5年ごとに総選挙
過去10年間の経済成長による所得格差。→主食である米の価格が鍵になる。
サイクロンや天候不順・洪水が多い。

特徴;
出稼ぎ労働者の送金が国を支えている。→GDPの11%
パキスタンから独立
イスラム圏のため日曜日から木曜日が平日で、金曜日から休み。
通貨はタカ
公用語はベンガル語
JETROの一般市民に対して行った調査では、重要なパートナー、好きな国共に1位でかなり親日的。


繊維品が中心→(原因)→1,原材料が調達しやすい。2,若い年代が多く、賃金が安い→(事実)→ミシンがよく売れている。

時価総額のセクター別構成比は
金融:52.4%   製造業;22.6%   サービス・その他; 25%

外国人投資家の比率が低い→(対GDP)→2005年2.04& 2006年0.97%   2007年0.53%%

携帯電話普及率42% ーー  携帯業界トップはグラミンフォン

船舶解体ビジネスが熱い→自国内の鉄供給の約8割が解体から得ている


意見:
ぱっとメモを見てみると、まったく関心のなかったバングラデッシュに興味がでた。
僕が中国に行くと決めた時は北京オリンピック前で、北京オリンピックが終わったら中国はだめになるだとか、それが終わると、上海万博が終わるとだめになるとか言われていた。確かに、今はインフレ率が銀行に預けた時の金利を上回っているし、不動産がいつはじけ飛ぶのかもわからないからどうとも言えないが、それでも中国はもう無視できない大国になった。
バングラデッシュもそうなるんじゃねー?みたいな軽率な自信は昔みたいになく、面白そうという本能が理性を追い越して僕にバングラデッシュへの興味を沸き立たせる。
僕は別に起業してお金持ちになりたいわけではなくて(お金についての考えはまた今度書きたい。)、理性を追い越す衝動にすべてをかけたいという時がある。ただ、僕には夢があるので、バングラデッシュにかける好奇心は僕を動かすことはないが、もし今の夢がないとしたら、僕はバングラデッシュに身を置きたい。

(眠いので続きは今度にする)

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