2011年10月25日火曜日

読書記録:2011年10月



1巻~7巻の文庫本を読んだ。非常に長編なので、まだまだ楽しめると思うとウキウキする。
内容はローマがなぜあんなに繁栄を維持できたのかという問題を探求し、それを時間を軸にし、作者の思想も盛り込みながら展開されている。
私はこの本を読んでいると、どうしても現代の企業との相関性を見出さずにはいられない。
ローマという国が産声を上げてから周辺国を吸収合併して様々な問題に直面するさまは、まるで現代の日本企業が海外で展開していくような、そして同種の問題を抱えた国(企業)が如何にして問題に取り組むのかという姿勢を示唆しているように思える。読み方を少し変え、感受性を高めると思わぬ収穫が期待できる小説だと思う。




私が留学していた中国の特別行政区にあたる香港とマカオを舞台にした小説。
少し前バックパッカーなる自分探し隊が日本で蔓延っていたが、この小説を読むと私もその隊に入りたくなる。
この作者も読んだという金子光晴さんの作品も読んだ。
たまにこういう本を読んで脳内でむちゃくちゃな旅をしてきたような気になるのが僕は大好きだ。
気晴らしにもってこいなのだが、それ以外にも当時の香港の様子やマカオの様子が頭の中に浮かんで想像を膨らし、そこからどのように発展していったのかと妄想すると、今まで見えていなかった(または軽視していた)事実が浮かび上がってくるっと期待している。
僕は何事も歴史から入るのが好きだ。その理由は、その発展の過程を知ることによって、知るべき情報(例えば香港の経済についてとか)の様々な特性を掴むことができるからだ。歴史からとは言ったけど、別に教科書的なものではなくて、もっと人間味がある生の情報、つまり主観がしっかりと入ったものが好きなのだ。そして、この小説は筆者が自分で足を運んで、見知った情報を彼の感性を通して私たちにユニークな形で届けてくれる。




上で書いた金子光晴さんの小説。この人の人生は相当にぶっ飛んでいて見ていて爽快だった。
第2次世界大戦が始まる前に、今のバックパッカーのような生活をしている。いや、バックパッカーではなくて、国際フリーターのようなという方が適切かもしれない。しかし、文体が古いので少々読みにくかったが(僕の勉強不足が大きな原因)、当時の異端な彼と、その周囲を取り巻く日本の倫理が錯綜していてすごく面白かった。今の開放的になった日本の倫理でも到底容認されないだろうし、その当時にして、その呪縛から解放された彼を知ることはドクマに縛られすぎている現代日本人に是非読んでもらいたい一冊。



これも金子さん。内容は割愛。当時のバックパッカーは命がけだったんだなーっと。。。



以下で書評済み。
http://takumi-thinking.blogspot.com/2011/10/blog-post_29.html



Amazonでの評価が高かったので読んでみた。
2時間くらいでささっと目を通した感じたことは、そんなに大それたことは書かれてないということ。


簡単にメモった記録では

・投資信託では手数料が高い。また、税金コストも考慮しなくてはならないので、最終利益は薄い。

・よく謳われる国際分散と長期資産運用のメリットは諸刃の剣

その理由
1、近年のグローバル化に伴い、債権・株式の値動きに連動がみられるようになった。それによって国際分散投資による旨み、つまりリスク分散の目的が達成しにくくなった。
2,長期資産運用の旨みである複利を重視するあまり的確な判断を下しにくくなっている。

・複利効果を失う「毎月分配型」を投資信託が販売している。それは、投資信託が宣伝する複利効果と相反してしまう。

・上場投資信託ETFやインデックスファンドがコスト低。

日本の市場はアメリカの経済状況に大きくされるので以下の内容を知っておくべき。
・アメリカの原油先物相場(WTI原油先物相場):商品相場の中でも原油が他の商品よりも早めの動きをする特徴がある。
・アメリカの中長期の経済予測のため1,雇用統計  2、ISM(サプライマネジメント)製造業景況指数  が役に立つ

日本の経済を予測するためには以下を見る
1,日銀短観
2,業況判断指数(DI)

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手元にまとまったお金ができたら運用したいと考えている僕としては少し参考になった。
なぜ少しかというと、僕は結構リスクを取った投資をしたいと思っているからだ。
この本ではそこまで積極的な投資を対象にしていないようなので、少し物足りなかった。



ウイスキーやらなんやら酔っ払いながら読んだ本。
酔っ払いながら読むような本ではないのだけど、悪い癖で酔うと本が読みたくなり、手元に一番近かった本がこれだったので結果こういう事態になった。
内容的には会話で経営戦略についてのイロハを教えてくれて、その登場人物も酒を飲んでるせいもあり豊かだった。今思うとまったく豊ではないけど、内容的にはすごくわかりやすかった。
でも、よく思うのだけど経営戦略や経営学みたいなのは、どうしても実感がよくわかない。
これも小説とかで補充したいところだけど、例えば一番基礎的なPDCA分析とかそんなのをケーススタディでやってくれる小説なんてテキストのケーススタディくらいしかないのでやはり別のテキストを読まなければならない。
「実務経験を知らんしわからん!」っと腐ったところでまったく意味を成さないので、とりあえず周辺テキストを読みながら一橋で教授に質問しまくってやろうと思う。

他:工事中・・・

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